
私たちの生活の様々な場で目にするステンレスには様々な種類があり、それぞれの特徴に合わせて適切なものが選ばれ使われています。
そのステンレスの種類ですが、配合によって100種類以上にも及びます。
今回はその中でも主要なステンレスの種類と、その特性についてご紹介いたします。
クロム系ステンレス
クロムの含有量が比較的高いステンレスで、クロム系ステンレスの中でもさらにフェライト系とマルテンサイト系に分けることが出来ます。
フェライト系…高温でも硬くなりにくいので、細い線のような精密な加工も可能となります。酸素や高温ガスへの耐久力が高いため、キッチン用品やガス器具の部品として使われることが多いです。
マルテンサイト系…高温で硬化するため、棒状や平らの板に加工されることが多いです。急速に冷やすと高い耐久性を得るので、その強度の高さからタービンやポンプ等の部品によく使われます。
ニッケル系ステンレス
クロムとニッケルが使われたステンレスで、さらにオーステナイト系とオーステナイトフライと系に分けられます。
オーステナイト系…延ばしやすく、加工しやすいのが特徴です。そのため日用品から建築用機械部品等の幅広い分野で使われます。
オーステナイトフェライト系…オーステナイト系とフェライト系の特徴を持ったステンレスで、オーステナイト系よりも高い強度を持っています。ただし高温には弱く、脆くなってしまうという特性から、約300度以下の環境で使われることが多いです。
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