
金属を切るとき、断面の美しさも求めるのなら普通の電動のこぎりでカットするのは不適切です。もちろん切れることにはきれますが、断面がガタガタですし、その不揃いな断面を触って怪我をしてしまうリスクもあります。
綺麗な断面に切るためには、「ワイヤーカット加工」が選ばれます。
ワイヤーカット加工では、どんなに硬い金属でも導電性があるものなら簡単に、そして綺麗に金属を切ることができるのです。
なぜ導電性が必要なのかというと、ワイヤーカット加工には、ワイヤー線に電流を流し、その電流で熱を溶かしてカットするためです。導電性があればどんなに硬くても、厚くても、どんな複雑な形であっても綺麗に加工することができます。
またワイヤー線が直接金属に触れて加工するのではなく、間に爆発放電を発生させることで加工していきます。そのためワイヤー線の消耗も最小限に抑えられますし、金属への負担も最小限に抑えることができます。
ただし導電性がないものは加工できませんし、加工にかかるスピードも他の加工法に比べて遅いというようにデメリットもあります。
高精度な加工であることには間違いありませんので、自分が求めているものと合う加工かどうかを考えて比べてみてください。
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